犬の避妊手術は絶対必要?現役動物看護師がメリット・デメリットを教えます!

わんこ

愛犬を迎え入れ、初めての健康診断やワクチンで動物病院に行くと「避妊手術」どうします?なんて話を獣医さんからされるかもしれません。

そうなんです。動物病院のスタッフは初見の飼い主さんにまずこの話をしがちです。いきなり手術の話なんて驚いてしまったかもしれませんが、実はこれ将来に関わる超が付くほど重要な話です。

とくに女の子のワンちゃんの場合、避妊手術を行うタイミングで将来の病気の予防率が全然違います。正直早ければ早いほどいいものなので動物病院のスタッフとしてはまずこの話をしてしまうんですよね。

でも【避妊手術】なんて聞くと大掛かりというか、こんな小さな体にメス!?と不安に感じる方も多いはず。そもそも犬の避妊手術はしなくてはいけないものなのでしょうか?一体どんなメリットがありデメリットがあるのでしょう?

今回はその要点をわかりやすくご説明します

●犬の避妊手術はこんな手術です

犬の避妊手術とは卵巣、卵管、子宮全てを取り除き繁殖機能を完全に失くしてしまう手術です(ごくまれに卵巣のみ摘出する病院さんもあります)。手術時間はおよそ30分~60分前後、傷口は小型犬で2~3センチ、大型犬で5~10センチほどになります。

術式はいたってシンプルですが膀胱や尿管など様々な臓器がある場所なので獣医師は他の臓器を傷つけないように、また血管から出血が止まらない、なんてことがないように細心の注意を払って行います。

●犬の避妊手術にはこんなメリットがあります

犬の避妊手術には様々なメリットがあります。一番大きいメリットはやはり病気の予防です。初回の生理が来る前に避妊手術を行った場合、将来乳腺腫瘍ができてしまう確率をたったの0.05%で抑えることが可能なんです。これが生理の回数を重ねるごとに数字が大きくなっていき2回目で8%、3回目で26%、4回目以降は手術をしていない犬とほぼ同率といわれています。また未避妊でシニアのワンちゃんに多い子宮蓄膿症。命に関わる重篤な疾患ですが、これも子宮内に膿が溜まる疾患ですから避妊手術を済ませているワンちゃんには無縁の病気となります。生殖機能を失うことでやり場のない繁殖本能、性欲を抑えることができるためストレスの軽減にもつながります。

●犬の避妊手術にはこんなデメリットがあります

動物病院で働くものとしてはっきりとお話しすると、犬の避妊手術には大なり小なりデメリットがつきものです。まず一つはホルモンバランスが乱れ性格が変わってしまう事。多くの場合穏やかになった、丸くなった、甘えん坊になったというものが多いですがごくまれに噛みつくようになった、など凶暴になってしまう事もあります。

更に性ホルモンの分泌がなくなることで活動量が減少し基礎代謝もDOWN。ゆえに非常に太りやすい体質へと変化します。

最後に麻酔のリスク。これは年齢や体格にもよって大きく変わりますがどのような場合でも【絶対大丈夫】は存在しません。麻酔は体にとって負担になるものです。わかりやすく言えば麻酔から覚めた後、体内の臓器達が頑張って麻酔による毒素を排出し普段の状態へ戻っていきます。なので年齢が高い、体が小さい子ほどリスクがあります。

ただし病院スタッフは安全性をできるだけ高めてから手術に挑みます。事前の血液検査や点滴などは全てそのために行うものです。

●犬の避妊手術の費用はこれくらいです

費用は動物病院によってピンキリです。安いから危ない、高いから安心、というものでもありません。筆者が務めてきた動物病院では小型犬で5~10万、大型犬で10~15万ほどが平均価格でした。金額の幅が広いのは使う機材や麻酔の時間によって金額が左右されるためです。なお、どこの動物病院さんも事前に聞けば見積金額をおしえてくれますので遠慮せずきいてくださいね!

●避妊手術をしない決断も大切

動物病院のスタッフは将来の疾患予防のメリットを強く感じているので基本的には手術をお勧めします。ですが決して避妊手術をしないからいけない、という事ではありません。子育てもそうですが、飼い主さんによって色々な考え方、育て方があって当たり前です。あるべきものを人間のエゴで取りたくない。自然な形で人生を謳歌させてあげたい。手術による負担をかけたくない。子犬を産ませたい。などなど色々な意見があって当然です。飼い主さんがしたくなければしなくてもいいんです!!愛犬の体、心、命を守り寄り添えるのは飼い主さんだけ。獣医師や犬友の話も耳にいれつつ決断してくださいね

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